監修者 株式会社スケッチ

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新事業進出・ものづくり補助金とは?設備投資と新分野展開を支える最新補助金

補助金・助成金 等

中小企業が新たな分野へ進出する際の支援策となる「新事業進出・ものづくり補助金」。2026年度から再編されるこの制度の目的、補助内容、対象要件、これまでとの違いまでを具体的に紹介します。制度を正しく理解し、自社の成長戦略に活かすためのポイントを押さえていきましょう。

新事業進出・ものづくり補助金とは

2026年度から導入される「新事業進出・ものづくり補助金」は、従来の「ものづくり補助金」と、2025年に創設される「新事業進出補助金」の2つを統合して誕生します。国が中小企業の事業構造改革と新分野展開を積極的に支援する仕組みであり、これまでの制度と比べ、より実践的・戦略的な設計が施されています。

制度の主な目的は、新たな市場への挑戦を後押しし、生産性の向上や賃上げの実現を支えることです。企業が新製品や新サービスを提供するための設備投資に対し、国が経費の一部を補助します。

新事業進出の定義と革新性

この制度でいう「新事業」とは、既存事業と異なる市場への進出を意味します。対象となるのは、例えば製造業が医療機器分野に進出するなど、業種や製品・サービスが明確に異なる事業です。

新規性と革新性の条件

評価項目内容
新規性自社で初めて取り組む分野であること
市場の違い既存顧客層とは異なる新しい市場をターゲットとすること
差別化他社との差別化要素を明示できること

さらに、最終的な成果として、新事業の売上や付加価値額が全体売上の10%以上(または15%以上)になることが要件です。この基準は、単なるアイデア段階の計画ではなく、実行可能なビジネスとしての成長性が問われていることを意味します。

補助金額と補助率の詳細

補助金額や補助率は、企業の規模や賃上げの実施状況に応じて異なります。以下に基本の構成を示します。

企業区分通常枠の補助上限賃上げ特例適用時補助率
小規模事業者最大2,500万円最大3,000万円2/3
中堅・中小企業最大7,000万円最大9,000万円1/2

補助対象経費の一覧

経費項目内容
機械装置費製造・開発に必要な設備の購入
システム構築費生産管理や業務改善用のITシステム構築
技術導入費外部からの技術やライセンスの取得費
専門家経費コンサルタントや士業の活用費
運搬費設備・材料の輸送・設置費
クラウド利用費業務支援用クラウドサービスの利用料
建物費事業に必要な新築・改修の建設費(条件あり)

対象経費を使う上での注意点

ポイント内容
明確な用途の説明投資の目的・成果を具体的に説明する必要あり
証明資料の添付建物費は専門家の見解書などが必要
他制度との重複禁止他の補助金・助成金との併用不可の項目もある

補助対象要件と申請条件

この補助制度では、売上目標や雇用改善の数値目標の達成が必須です。具体的な数値要件は以下の通りです。

要件区分条件
売上構成要件新事業の売上高または付加価値額が10~15%以上
最低賃金+50円の引き上げを実施すること
給与総額計画期間中に6%以上の増加

このような要件を満たすためには、曖昧な計画ではなく、実行性の高い具体的な事業計画書が求められます。

従来制度との違いと今後の展望

これまでの補助金制度との最大の違いは、事業そのものの変革や市場転換を前提とする点にあります。従来の「ものづくり補助金」が既存事業の強化に重きを置いていたのに対し、新制度は成長性のある新事業の構築に主眼を置いています。

また、2026年以降は「海外展開」や「高度な技術革新」「グリーン成長対応」など、新たなテーマにも対応していく見込みです。これにより、国内市場に限らず、国際競争力を高めたい企業への支援としても機能することが期待されています。

採択率を上げるためのポイント

審査で見られる要素内容
具体性市場調査・競合比較・売上見込の数字が明示されているか
独自性他社にない強みや差別化戦略があるか
実現可能性実行体制・スケジュール・資金計画が現実的か
社会性賃上げ・雇用創出・地域貢献への波及効果

審査書類は、審査員に伝わるよう分かりやすく論理的にまとめることが大切です。専門用語や抽象表現を避け、根拠を数値で示すことで信頼性を高めましょう。

まとめ

新事業進出・ものづくり補助金は、企業の未来に向けた挑戦を支える非常に有効な制度です。特に、新しい分野への進出を具体的に検討している中小企業にとっては、設備投資のハードルを下げ、スピード感を持って成長を目指すことができる強力なツールとなります。

申請前には、制度の目的や要件を十分に理解したうえで、自社の将来ビジョンと合致した事業計画を立てることが成功への鍵です。制度はあくまで手段であり、最終的なゴールは新たな価値の創出と持続的な企業成長です。

情報を積極的に取り入れ、外部の専門家とも連携しながら、制度を最大限に活用していく姿勢が求められます。